スケープ・ゴード

Written by tomato

本当はscapegoatだから、スケープゴートなんだろうけど。
直訳なら「生贄の山羊」、辞書によると「他人の罪を背負わされた人」ということになる。まぁキリストが起源なのではないかという気がするが、よく判らない。日本でこれに近いというと、やはりイジメの被害者だろう。みんな自分が虐められたくないものだから、誰か適当な人を選んで虐めるのだ。

私などは、子供の頃に読んだアマゾン川のピラニアを思い出す。なんでも川にピラニアがいるかどうか調べるのに、商人はとりあえず一番弱い山羊とかを川に放り込むそうである。もしいたらあっという間に喰われるので、渡るのをやめる。鉱山にカナリアを持ち込むようなものだが、今思うとちょっと変だ。川って、ピラニアがいるからって渡らないで済ませられるものだろうか? 大体、その度に山羊を犠牲にしていたら不経済でしょうがないだろう。

この話は、たぶん学研の学習雑誌か何かに載っていたと思うので、私も子供の頃にいいかげんな知識を大量に刷り込まれているはずである。あんな出版社の本を信じたら人生誤る。誤ってしまって、もう取り返しがつかない気もするが。とにかく、私はブラジルとか行っても絶対アマゾン川には近寄らないぞ。

それはともかく、テレビを見ていると毎日のように記者会見でスーツのおっさんたちが頭を下げるシーンが放映されるのだが、あれも一種の山羊であろう。たいていの場合、頭を下げている人には何の罪もないというか、たまたま悪い時期にその立場にいたとか、組織の最高責任者だったとか、そういうものである。本当に何かやった奴は、あんな席には出てこない。だから助かるというわけではないが。

頭を下げる人もそれなりの罰を受けるのだが、せいぜいが減給とか降格である。そんなの、役職に伴うリスクみたいなもので、大してプライドは傷つかない。たとえ首になったとしたって、そういう立場の人だからいい条件でどっかに天下りして、最悪の場合でも悠々自適な生活に入るだけなのである。ま、地位を追われるというのは、結構大変な罰かもしれないが。

心理カウンセラーの資格取得ナビ

Comments are closed.